■お墓じまいに関するアンケートが実施されました。
最近「お墓じまい」という言葉を聞く機会が増えてきました。
お墓じまいが注目されている理由は、
なんといっても家族の在り方や生活環境、ライフスタイルの変化などが挙げられます。
以前は大家族の中で生まれ育ち、生まれた地域で一生を終える方が大半でしたが、
今ではそういう方は少数派になり、それとともに先祖代々のお墓を守り管理することが困難になっています。
また、お墓参りをする方の多くが高齢者であり、遠方や段差の多いお墓参りに負担を感じる方が増えていることも、
お墓じまいが増加する要因の一つのようです。
お墓じまいとはお墓を片付けて更地にし、お寺や墓地の管理者に土地を返すことですが、
お墓じまいをしたら「お墓」がなくなってしまうのでしょうか?
また「供養」はどうなるのでしょうが?
そんな疑問にお答えする興味深いアンケート結果がありましたのでご紹介します。
石材業界唯一の経済産業省公認団体である「全国石製品共同組合(全石協)」による
墓じまいに関するアンケート結果によると
●墓じまいを行った理由は?
「継承者がいない」が62.8%でトップ。続いて「お墓が遠い17.5%」「お墓の維持費が高い13.1%」
「継承者はいるが子どもに迷惑をかけたくない6.6%」という結果になりました。
お墓の維持が難しくなり、やむをえず…という方がほとんどのようですね。
では、お墓じまいをした後りの、お骨の行き先はどのようになっているのでしょうか?
●お墓じまいをされた後、お骨はどうされましたか?
●墓じまい後の遺骨の行き先としては「新しいお墓を建てた」が42.3%でトップで、
納骨堂、永代供養墓など別な墓所への移動や何らかの遺骨の埋蔵施設に納骨する人が8割以上。
遺骨の埋蔵を行わず海洋散骨などを行ったひとは1割にも満たなかったという結果になりました。
つまり、「お墓じまい」といってもお墓を無くしてしまうのではなく、
自分たちのライフスタイルや今後の人生設計に合った形の埋葬先にお骨を移動すること、
つまり「お墓じまい=ご遺骨の引っ越し」と考えて良いようですね。
マスメディアなどでは「お墓じまい」という言葉が先行して、
“日本人の供養心が薄れている” “”お墓離れが進んでいる”という論調ばかりが先走っていますが、
むしろ、供養をきちんとしたいからこそ、
自分たちのライフスタイルにあったお墓や供養先への引っ越しを考えられているのですね。
しかし、アンケート結果でもわかるように、お墓の「後継者不足」は深刻なようです。
その際に注目されているのが「永代供養」。
永代供養には、他人のお骨と一緒に埋葬する合祀墓から、
清谷寺「霊應塔」のような、永久に個別安置し、永代にわたって丁寧に供養するタイプまで様々です。
まずは実際にご見学され、お寺や管理者の説明をしっかり聞いて、
納得のいく永代供養をお選びくださいね。